概要
トレードをする上で意識される価格(重要な水平線)を基準に戦略を立てるトレーダーは多いと思います。ただ実際にそれを自分で引くとなると意外と難易度が高いのではないでしょうか?
やってみると分かりますが、同じ日の同じ時間のチャートを見ても毎回同じところに水平ラインが引けなかったりします。これはトレードの再現性という意味で非常に問題があります。
トレードにおいて再現性はとても重要です。なぜなら同じトレードが毎回できるからこそ期待値を算出できるようになり、自分のトレードにそもそも優位性があるのか、トレードを続けていくことで資金が増えていくのかどうかが見積もれるようになるからです。
そこで今回はZigZagという有名なインジケーターから水平線を引いて、引いたラインに優位性があるのかを検証していきたいと思います。
ルールは簡単で、自分はNY時間のみトレードするので、NY市場が開く1時間前に週足→日足→4時間足→1時間足の順にZigZagを確認し、ZigZagの山谷に水平ラインを引いていきます。
各時間足で引いた水平ラインが近い(目安は10pips以内)場合(例えば4時間で引いたラインと1時間で引いたラインが近い場合)であれば、時間軸が短い方の価格にラインを修正していきます。
言葉だけだと難しいので実際にやっていきます。ちなみに各時間のライン色は以下で、ZigZagのパラメーターは山谷の出る頻度を高めるために、若干初期設定から変えています。
- 週足:ピンク色
- 日足:緑色
- 4時間足:水色
- 1時間足:黄色
2023/8/18(金)
まずは週足。現在価格に近いところでいくとこんな感じでしょうか。
そこに日足のラインを足していきます。今回は1990付近と1892付近の週足ラインが日足ラインを兼ねているので、現在価格に対して日足で追加して引くラインはなさそうですね。
次は4時間足ですが、チャートサイズを1段広域にして水色のラインを3本ほど追加してみました。
さらに1時間足を足すとこのような形になります。
拡大してみるとこのような感じで、実際にトレードするのは紫の垂直ライン以降になります。
この日は1時間足の1895と1896ライン、それと1889ラインが反応しているように見えます。なのでこの価格をベースにしてトレード組み立てていくのが正解だったようです。一方で週足(日足)の1892ラインは、あまり機能していないように見えますね。
では、次回から過去チャートに遡ってみていきます。
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